冬の桜
春には満開の花をつけ、人々の目を楽しませてくれた桜も、今は紅葉した葉を数枚残すのみ。
桜の花が咲いている時期は、みんなにきれいだねと言われて、それ以外の季節に桜の木を愛でる人はあまりいないのかもしれません。
一年中、桜の木が変わっていく様子を見るのが好きです。
みんなにちやほやされるのは、ほんの一時。
花も終わり、新緑の頃を過ぎ、紅葉を迎え、葉が一枚もなくなっても、桜の木は桜の木。
姿、形は変われど、桜であることに変わりはなく、その価値はいつでも同じ。
わたしたち、生きとし生けるものをつくってくれた存在がいるとして。
かわいい子には旅をさせよ、という思いがあるのだとしたら。
そんな風に考えると、楽しいことも、嬉しいことも、立ち直れないと思うくらい苦しいことや辛いことがあっても。
どんなことも、やはりすべてが財産だと思うのです。
おまけ。
最近、よく遊びにくる赤い首輪の男の子。
鈴がついているので「すずお」と呼んでいます(笑)
どこのうちの子なのかなぁ。
庭の千両の葉も色づき始めました。
赤い実が数個。
知らない間に鳥さんが食べているようです。